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官制英語 [ATC]

官制官と交わす英語に関して、「定形を覚えれば問題はない」、
「通常の英会話とは違う」、という意見があります。
確かに単語を単体で行うことが中心の会話なので通常の英会話と違うといえば違うのですが、
ここには少し盲点があります。
それは、私たちは
「飛行機を操作しなければならない」
ということです。
つまり、会話にだけ集中していればよいというわけではないのです。
また、管制官は自分だけを相手にしてくれるわけではありません。
私たちに何かを伝え、私たちの復唱を受けずにそのまま他の飛行機と話し出す時もあります。
また定形といっても空港、管制官によっても微妙に違うものです。
自分が飛ぶ時の状況というのは毎回違います。
管制官の指示も定形を超えて毎回違う(ように聞こえる)と考えるほうが良いと思います。
官制英語も
「立派な英会話」
と考えてほしいというのが私の意見です。
次に管制塔のないノンタワー空港なら心配がないのではないか、という意見もあるかもしれません。
ノンタワー空港では他の飛行機と「自分が何をしたいのか」「相手が何をこちらに求めているのか」
などの交信をしてお互いの安全を図らなければなりません。
無線を通じて、飛行機の操作をしながら官制英語どころか立派な英会話を行うことになります。
タワー空港では他の飛行機の動きは管制官が監視してくれていますが、
ノンタワーではこれも自分でしなければなりません。
つまり管制官がやってくれることを自分の責任でしなければなりません。
私の経験ではノンタワー空港のほうが英語のプレッシャーや他の作業量は多いぐらいです。


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